top of page

​すみれの看護

すみれの看護は、治療の有効性の確認後、病状を悪化させる因子が何かを考え、それを排除または工夫して病状悪化しないように働きかけます。
同時に、日常生活の事も考え、栄養は?睡眠は?排便は?生活を含めて調整していきます。
呼吸リハビリは、呼吸を妨げるものは取り除くことをモットーに、肺の環境を整える事を目指します。
例えば、HMVの方ならば回数を重ねて吸引していただく事を伝え、気管切開されていない方は、痰が停滞することが感染のリスクを高める事であると伝え 咳によって、呼吸筋が疲労しずぎないよう呼吸介助や呼吸筋マッサージをして、痰を出していきます。
呼吸介助や呼吸筋マッサージは、表面の筋肉に働きかけ、凝り固まった筋肉を緩ませることで呼吸をする力の負担を減らしていきます。 同時に、関節も柔らかくなるようにしていきます。
胸郭の開きや肩関節の柔らかさは呼吸に大きく影響しますし、足首の硬さは腰に大きく影響します。腰の筋肉も重要な呼吸筋なので、足首も念入りに緩めていきます。
単純に呼吸といっても、肺だけではなく、関節、肩、腰、足首と繋がっているものと捉え時間を掛けて、ゆっくりと、粘り強く、目標点を目指して訪問間隔に合わせてその都度、 状態を確認して次回訪問までの状況を予測しながら実施しています。
次の段階として、上肢や下肢の運動を行います。座ったままの足ふみや、上肢の上げ下げ等は、 回数としては沢山できませんが長期にわたると持久力がついてくるようになり、気が付くと顔の前までしか上がらなかった腕が上まであげれるようになり、病気でやれなくなっていたことが出来るようになったりします。
患者さんは、新しいことが出来るより、やれなくなっていたことが出来た方が喜びが大きいように思います。
少しずつ、元の生活に戻せるように、いろんな事を工夫し、リハビリを行うように心がけています。

訪看_202310122v2.jpg
すみれの看護は20191004.jpg
bottom of page